【ぶんちゃんオススメ!】ユーザーからの声で実現したアノラック
JACKALLスタッフの石川文菜です。 オフショア・堤防・プールトラウト・渓流…などマルチアングラーの私は、他のスタッフよりも釣りを楽しんでいるユーザーさん達とイベントや釣り場でお話しさせていただく機会が多いことが特徴です。また、JACKALLで作ってほしい!というユーザーさんの声を社内へ共有することで、アパレル製品作りに携わっています。
今回はリリースされたばかりのSTアノラックジャケットにフォーカスを当てて、お話ししていきます。
欲しい!それ店頭で売ってるんですか!?
「ぶんちゃんと水野さんが着てる、それ。どこで売ってるんですか?」
STアノラックジャケットを作るキッカケの一つはこの言葉でした。毎年1月に開催される釣りフェスティバルではスタッフ限定のウェアを着用し、そのウェアからその年のコンセプト・イメージをお伝えしています。当時の2020年、私と水野浩聡さんが着用していたのがくすみを加えたエメラルドグリーン色のアノラックでした。
このアノラックを着ていると、感度の高いユーザーさん達からの反応が良いことに驚きました。
「それ着て、釣りしたいなぁ」 「春とか秋って温度調節難しいから、そういうのがちょうどいいんだよ」 など、釣りフェス後の各地イベント先でも本当にびっくりするほど嬉しいお言葉をいただきました。
でも、それと同時に「ごめんなさい、これスタッフ用の非売品なんです」と伝えるのが辛かった…(今でも思い出されるほど)
だからこそ、その悔しさも込めてみなさんからの声をアパレルチームへ伝え続け、いざ製品化すると決まったときは嬉しかったのを覚えています。
アパレルチームと共に求めること
JACKALLが得意とするルアーやロッドもそうですが、サンプル段階でどこまで意見を伝えられるかが納得のいくもの作りに直結します。
そこでアパレルチームと私がSTアノラックジャケットに求めることは5つ。
1、生地の厚さ
→絶妙な気候に着用するものだからこそ、薄すぎず動きにくくない厚さにすること
2、釣りにあった着心地
→腕・肩周りを動かす”釣り”にあったサイズ感でありつつも、シルエットを損なわないこと
3、撥水生地の選択
→ちょっとした雨が恵みの雨になる釣りだからこそ、SPLATECTの採用で耐久撥水を実現すること
4、フロントポケットの幅
→釣りを想定しているからこそ、幅のあるワームパッケージやツールなどが出し入れしやすい幅であること
5、フロントポケットの強度
→ポケットに入れた重みで開閉口部分がダレてしまわないこと。こちらはポケットの開口部をファスナーにするか、ボタンがいいのかなどを検討して決めました。
この5つが課題となりましたが、数回のサンプル製作でみんなの意見を汲み取ったものになって正直驚きました。微調整も含めて細かいニュアンスやサイズ感などがバチっと1回で伝わり、サンプルアップ・製品化されている印象です。
また、それにパッカブル機能も追加出来れば持ち運びもしやすく、脱いだ後も邪魔になりにくいのでは?という新たなアイデアも出たことでジャッカルらしい+αの良さが形にできました。
ユーザーにお披露目
STアノラックジャケットは釣りフェスティバル2023(1月20日〜22日)にて発売前のお披露目としてJACKALLブース内のアパレルエリアで展示されました。
正直、どういう反応があるか心配で…アパレルブースにちょこちょこと顔を出しては「発売が気になるもの、ありましたか?」と声をかけて回っていたのを思い出します。
なにせ、この会場で声が上がった企画なのだから!
その当時、展示したカラーはイエロー、ブラック、グリーンの3色。ユーザーさんたちの望むカラーを直接JACKALLスタッフたちが聞くこともでき、2023年リリースカラーはイエローとブラックと決まりました。
発売を待ち望んでいるユーザーさんからの声は本当に励みになり、大事な生の声です。ご意見をくださったユーザーのみなさん、ありがとうございました。
さて、完成したSTアノラックジャケット。私だったらどんなコーディネートにするかをご紹介します。
<coordinate①>
STアノラックジャケット(イエロー)
ハイブリッドストレッチパンツ(ブラック)
ニットビーニー(ブラック)
今時期から被りたいニットキャップとの組み合わせは外せません。アノラックがライトな生地だからこそ、ボア系キャップだとボトムを選んでしまうのですっきり見えるニットビーニーを合わせたコーディネートです。
アノラックのカラーをイエローにすることで顔まわりが明るくなります。元々ブラック好きな私は「イエローって少し抵抗が…」と避けていたのですが…ショルダー周りに大きくブラックが入っているので良いアクセントになり抵抗なく着用できます。
このブラックのおかげでボトムなどを普段履くブラック系パンツやデニムと合わせやすくなるのでおすすめです。
<coordinate②>
STアノラックジャケット(ブラック)
ソフトシェルパンツ タイプ2(グレーシアー)
ニットビーニー(ブラック)
全体的なダークトーンに差し色でパープルを合わせたコーディネートです。
これまでの私のSNSを見てきた方にとっては「パープル!?」と驚かれるかと思います。そう、それほど私はパープルと無縁(というか合わせてこなかった)でした。
でも、「こういう組み合わせも素敵ですよ」とアパレルチームの女性スタッフに言ってもらえたことで、先入観をなくして(私にとっての)新しいことを取り入れる自分を好きになるきっかけが出来ました。
来週の釣り、どんな服を着て行こう?
JACKALLからリリースしているので釣りで使うことを想定しているアパレルです。でも、気持ちが高揚するアパレルだと感じます。
自分が携わらせてもらったからかもしれませんが、それでも「キャップはどう合わせようかな」「ボトムとの組み合わせならこっちの色がいいよな」など悩む楽しさが生まれる、これって釣りをもっと楽しむための要素の一つだと思います。
<釣りのスタイル>は実釣だけじゃない。
“釣り”の中に、このSTアノラックジャケットを加えていただけたら嬉しいです。